リスク細分型自動車保険とは?

アメリカンホームダイレクトやチューリッヒ保険など外資系の保険会社がはじめたことから、いまでは国内の保険会社でもはじめるところが多くなってきましたが、交通事故を起こす確率が高い人は保険料も高く、リスクが低い人は安く設定される自動車保険のことを「リスク細分型保険」といいます。

具体的にはドライバーの年齢、居住地域、運転目的、安全装備、車種、運転歴、性別、ライフスタイルなどに応じて保険料が設定されます。

それぞれの保険会社にも異なり、地域の設定などは事故の割合により随時見直しはありますが、おおまかには下記となっています。

保険料高い 保険料低い
年齢 10代、20代 30代〜50台
地域 北海道・関東・関西 東北・四国・九州
運転目的 業務 レジャー
安全装備 エアバックなど無し エアバックなどを装備
車種 スポーツカータイプ セダンタイプ
運転歴 初心者・事故有り 事故無し(ゴールドカード)
性別 男性 女性
ライフスタイル 平日・週末とも運転 平日・週末だけ運転

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リスク細分型自動車保険と年齢

『年齢』でいうと従来は、「18歳〜20歳」、「21歳から25歳」、「26歳から29歳」、「30歳以上」の4段階に分かれていましたが、「リスク細分型保険」ではさらに細かく設定されています。たとえばアメリカンホームダイレクトでは30歳未満で3つ、30歳以上で6つというように9区分に細分化されていて、いわゆる若年層は保険料が高く、それ以外は安くなる傾向にあります。ただ、単に加齢とともに安くなるというのではなく、それぞれの年齢に応じた割り引き率が設定されています。一般の保険会社では次のような4段階の年齢区分を設定しています。

@年齢を問わず担保
事故を起こしたドライバーの年齢に関わらず保険金が支払われる。

A21未満不担保
21歳未満のドライバーが事故を起こした場合、保険金が支払われない。

B26歳未満不担保
26歳未満のドライバーが起こした事故の場合、保険金が支払われない。
C30歳未満不担保
30歳未満のドライバーが起こした事故では、保険金が支払われない。

保険料は@>A>B>Cの順で高くなります。

もし一台の車を複数の人で運転する場合、運転者がすねて30歳以上であればCで問題ありませんが、一人でも20歳以下の人がいるのなら@にしておく必要があります。

リスク細分型自動車保険と居住地域

『居住地域』については従来は「本土」「本土離島」「沖縄」「沖縄離島」の4区分がありましたが、「リスク細分型保険」では地域による事故率により、損害保険会社では日本を大きく7つにわけています。毎年の事故の状況によって見直されますが、保険料の高い順に「関西」⇒「北海道」⇒「東海・北陸」⇒「関東・甲信越」⇒「中国・四国」⇒「東北」となるのが一般的のようです。ちなみに地域による保険料の格差は大蔵省のガイドラインにより上下1.5倍以内と定められています。

それと運転歴に該当しますが「ゴールドカード」の人は保険料が安くなります(リスク細分型自動車保険ではゴールド免許割引がおおむね10%〜12%といわれています)。ただ違反などをしてゴールド⇒ブルーになった場合、ずいぶん割り高になる可能性もあるので(おそらく保険会社の方は教えてくれません)、加入の保険代理店が、リスク細分型自動車保険のほかに、一般の自動車保険も扱っているのであればそちらの見積もりもとってみることをおすすめします。

リスク細分型自動車保険と使用目的

また『使用目的』によっても大きく保険料が変わってきます。リスク分散型保険では、業務で使用する場合と、レジャーなど業務以外で使用する場合で異なり、「業務用」「通勤・通学用」「「レジャー用」の3つの区分に分けられます。保険料は「業務用>通勤通学用>レジャー用」で高くなります。いわゆる使用目的というよりはどれだけ運転する時間が長いかということで高くなっています。なぜなら事故発生は運転時間の長さにほぼ比例するというデータがあるからです。しかしレジャー用で使用する人は業務用で運転する人より運転が未熟というケースも多いことから、このへんの保険料は状況によって年々変わってくる可能性があります。

リスク細分型自動車保険と運転歴

また、さきにも少し書きましたが『運転歴』によっても保険料が変わってきます。従来は1年間無事故であれば翌年から割引になる「等級制度」が導入され、割引率もどこの会社でも一定でしたが、近年では各社それぞれ異なっています。とくに外資系の会社では割引率は高くなっている傾向があり、アメリカンホーム保険の場合、ほかの保険会社の最大割引率60%を61%に引き上げるなど、無事故の優良ドライバーをさらに優遇する内容としています。こうして各社の競争も激化しており、ユーザーにとっては好ましい状況になってきたといえるのではないでしょうか。具体的には運転者の事故率によっても保険料がアップダウンする「ノンフリート等級料率制度」が導入されており(いわゆる「等級」というものです)、1〜16まで等級が設定されています。はじめて契約する場合は6等級からスタートし、7〜16等級が割引、1〜5等級が割増になります。無事故をつづけていけば、一年ごとに等級が1つアップし、当然保険料も安くなっていきますが、逆に事故を起こしてしまった場合、翌年の等級が事故1件につき3つダウンし、保険料も高くなります。等級のアップダウンのルールは基本的にどの保険会社も同じですが、最近では独自の割引・割増をするところもでてきています。

リスク細分型自動車保険と車の安全装置

また『車の安全装置』によっても保険料が異なっています。いわゆる「エアバック」や「ABS(アンチロックブレーキシステムなど)」が装備されている車が安全性が高いということで保険料が安くなり、逆に装備されていないと安全性が低いということで保険料が高く設定されます。エアバック、ABSの割引に関しては、ほとんどの保険会社で適用されており、エアバックで10%、ABSで5%というのが一般的です。最近ではデュアルエアバッグが装備されている車も増えており、さらにこうした割引が今後増えていくものと思われます。ちなみにアメリカンホーム保険の場合、デュアルエアバッグ装備者の搭乗者傷害保険料を15%も割り引いています。

余談ですが、最近アウトドアブームで火がついたRV(リクリエーション・ビークル)にはフロント装備として「カンガーバンパー」を取り付けるケースが一般的です。これは名前のとおり、カンガルーと衝突したときに車の衝撃を小さくするものですが、当然日本にはカンガルーが生息していないため、このような確率はゼロです。しかもこのカンガルバンパーは人身事故の場合、この装備が凶器になる可能性もあることから、このよう安全装備が逆に保険料の割高要因になることも十分考えられるので注意が必要です。

リスク細分型自動車保険と車種

それと『車種』でも保険料が変わってきます。たとえば、スポーツカー、一般セダン、4WDではそれぞれ事故発生時の損害の大きさに差があること、さらにBMW限定の保険なんてのもあります。さらに車の色による格差も将来導入されてくるでしょう。なぜなら、白色の車は夜間でも対向車に認識しやすいということからか事故率が低くなっているなど車の色により事故率に差がでてきているからです。具体的には、車両保険の場合、車種だけでなく、グレードや塗装などによっても保険料が異なります。当然高級車のほうが保険料が高くなります。対人賠償保険、対物賠償保険、搭乗者傷害保険の場合、車種では「自家用普通乗用車」「小型貨物車」など車の型によって料金体系が設定されています。自家用普通乗用車の場合は総排気量によりAクラス(1500cc以下)、Bクラス(1501cc〜2500cc)、Cクラス(2501cc以上)の3つのクラスに分けられ、当然排気量が大きくなるほど保険料も高くなります。

リスク細分型自動車保険と性別

また『ドライバーの性別』によっても保険料が異なってきています。従来は男女とも同じ保険料でしたが、女性のほうが男性より事故を起こすリスクが小さいというデータがあることから、女性のほうが保険料が安くなる傾向にあります。実際、アメリカンホーム保険の場合、30歳未満のドライバー限定ですが、女性の保険料を男性よりも割安に設定しています。

保険料を安くするには?

最後に個人が保険料を安くするのはどうしたらいいかということですが、従来は保険会社が値引き交渉に応じるというケースはありませんでしたが、今後は運転の事故リスクが低いことができれば、保険料の値引き交渉も可能になってくると思います。

交渉材料としては、いままであげた無事故歴や安全装備などのほか、積極的に安全運転講習などを受けるなどして「運転技術が高い」ということも証明されれば、さらに保険料を安くできる可能性もあります。

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