特約
ここでは、代表的な特約について解説しています。
定期保険特約
内容は定期保険と同一で、通常終身保険に付加されることが多い保険です。子供が成人するまでの間など保障を厚くした人に適した保険です。
医療特約
病気やケガで入院したときに、入院した日数に応じて一日○○○円という形で保険金が支払われます。この点は医療保険と同じですが、医療特約は単独では契約できず、年金保険や終身保険、自由設計型保険の主契約に付加して契約します。注意しなくてはいけないのは医療特約の保険契約は主契約の保険期間に左右されるということです。たとえば60歳満期の定期保険につけた場合、60歳までの医療保障しかつけられないことになります。
そう意味で、終身保険、自由設計型保険、終身年金の契約している方やひちつの契約で必要な保障を確保したい方には向いています。逆に終身の死亡保障や年金が必要ない方や主契約の保険が保険期間に期限のある定期保険、養老保険、確定年金などに加入されている方には向いていません。
リビング・ニーズ特約
重い病気にかかり余命が6か月以内であると医師から診断を受けた場合に限り、死亡保険金の全額または一部を受け取ることができる特約のことです。「生前給付特約」ともよばれます。
定期保険や終身保険などほとんどの死亡保障の保険につけることができます。死亡保障を先払いするという特約なので、特約の保険料は無料です。受け取った保険金を治療・入院費用に充てることも可能です。
このような内容の保険のため、たとえばあと半年の命と医師に言われたときに、残りの人生を有意義に生きようという前向きな対処のできる方にはとても意義のある保険です。しかし欧米などと違い、日本では本人に病気のことを告知しない場合が多いため、この特約が十分に生かされて使われるかどうかは疑問の残るところです。さきにも書いたように特約保険料は無料で、もし余命半年と宣告された場合に保険金を請求しなくても問題はないため、とりあえずつけておくのもいいと思います。
高度先進医療特約
高度な医療設備をもつ大学病院などでしか受けられない臓器移植などの医療を受ける場合、公的医療保険制度の対象外となるため、この特約を付加することでその診療費をカバーすることができます。