保険の契約で気をつけること
生命保険の契約をすると、通常1〜2週間ほどで告知書の写しなどともに保険証券が保険会社より送られてきます。まずその保険証券の内容が契約した内容と違っていないかどうかをしっかりチェックする必要があります。
最低限確認しておきたいチェック内容として5項目をあげておきます。
1.契約者・被保険者・保険受取人の氏名 2.保険期間・保険始期日・終期日と保険種類 3.保険金額 4.保険料の払込方法および払込機関 5.特約の種類と担保種目の確認(医療保障特約の範囲など) |
また保険金などを請求する場合にこの保険証券は必ず必要ですので、家族全員が知っている場所に保管しておくようにしておき、万一紛失した場合はすぐに保険会社に再発行手続きをするようにしましょう。
また申し込みをした後になってどうしても契約を解約したい場合、保険業法にて、保険の解約ができる「クーリングオグ制度」が定められています。つまり、契約者が、保険料を払い込んだ日を含めて8日以内に文書で解約を申し出れば、保険契約は解除され、支払った保険料は返還されます。ただし契約にあたって医師の診断を受けた場合や、書面で通知しなかった場合、契約期間が1年以内の場合など、このクーリングオフ制度が適用されない場合もありますのであらかじめチェックしておくことが必要です。
何にしても契約者の自己責任が求められるなか、契約内容が記載された約款を読むことはとても重要です。特に契約者にどんな義務があるのかを確認しておきましょう。
また生命保険に加入する場合、職場や一般家庭で保険販売員(生保レディーなど)を通して加入するのが一般的ですが、この保険販売員の説明不足や説明漏れなどにより後々トラブルとなることも多数報告されています。当然、保険販売員に対して虚偽の説明や重要事項の告知を怠ることは固く禁じられていますが、それでもまだ徹底されていないというのが現状でしょう。もしこうしたトラブルとなって自分だけで解決できないようなときは各保険会社の相談窓口や地方自治体の消費者相談窓口などに問い合わせるのがよいでしょう。