海外保険会社の日本進出
テレビのCMなどでも外資系の保険会社をみかけますが、現在、どのくらいの海外保険会社が、日本に進出しているのでしょうか。
日本進出を最初に行った海外保険会社は1973年のアリコジャパンです。その後1974年にアメリカンファミリー生命、1985年にアイエヌジー生命、1987年にプルデンシャル生命、1996年にスカンディア生命とチューリッヒ生命、2000年にカーディフ生命とハートフォード生命が参入してきました。
また破綻の受け皿会社として、1999年に東邦生命をGEエジソン生命が引継ぎ、2000年には第百生命をマニュライフセンチュリー生命が引継ぎ、千代田生命をAIGスター生命が引継ぎ、協栄生命がクブラルタ生命が引継ぎ、2001年には東京生命をT&Dファイナンシャル生命が引き継ぎ、営業を行っています。
つまり、現在の生命保険業界のシェアとしては海外保険会社10%、日本の保険会社90%ほどになっています。
たしかに日本では、海外保険会社のシェアが拡大していますが国内の保険会社と海外保険会社のシェアが逆転するということはいまのところ考えられません。どちらかというと国内と海外の保険会社とも勝ち組と負け組の会社がさらに明確になっていき、負け組の会社は撤退するか吸収合併されるという傾向が強くなってくると思われます。
また近年では国内の保険会社のアジア進出(1999年にソニー生命がフィリピンに進出、2001年に東京海上がタイに進出、日本生命が中国に進出)も目立ってきています。