現在の日本の保険事情〜日本は世界一の保険大国
日本は世界一の保険大国といえます。
世界保険市場の中で、日本はアメリカの3938億ドルにつづいての2位で3929億ドルとなっています(1999年のデータ)。
ただ、日本とアメリカの人口の差は大きいので、人口の違いも考慮すると、日本人一人あたりは約3103ドル(約30万円)で、アメリカは約1447ドで、お隣韓国は約759ドルになるように、圧倒的に日本の保険にかけるお金が高くなっているわけです。
日本が世界一の保険大国である理由
なぜ、日本は世界一の保険大国なのかというと、以下の3点が大きな影響を与えていると考えられます。
1.日本人の勤勉で貯蓄好きという国民性 2.民間の保険会社の努力 3.国の政策 |
1について
日本人って、投資をせずに、貯蓄にまわす人が多いですよね。なので、貯蓄性のある保険に加入する人が多くて、保険にかけるお金が世界一になったのではと推測できます。
2について
日本には約50社の保険会社があり、生保レディーと呼ばれる販売員を中心に約30万人の営業職員がいます。これらの営業職員による販売の結果、現在では全世帯の9割以上の人が保険に加入しています。このような販売員の営業努力によって、日本は保険にかけるお金が世界一になったのではと推測できます。
3について
たとえば、JAなどが取り扱っている「共済」や郵政省が取り扱っている「簡易保険」の存在です。生命保険の場合、保険契約高(死亡保険金の合計)のトップはJAで、総資産額でみると簡易保険は現在民間保険会社トップの日本生命の約3倍にも及んでいます。なので、日本は世界一の保険大国になっているわけです。