養老保険
保険期間の途中で死亡した場合でも満期まで生存した場合でも同額の保険金が受け取れる保険です。遺族の保障と満期保険金のどちらも充たしたい人に適した保険です。最も貯蓄性の高い保険といえますがその分保険金も高いです。
保険期間は10年、15年、または50歳、60歳までなどがあり、死亡すると残った遺族に死亡保険金が支払われ、本人が生きて満期を迎えると満期保険金が支払われます。ちなみに死亡保険金と満期保険金は同額です。このため老後資金作りなどの目的にも使えますが、保険料の払込金額の総額が満期保険金より高くなるという場合もあるので、加入するときに確認しておくことが大切です。
このような特徴があることから「なるべく貯蓄性のある保険にはいりたい」「自分で保険金を受け取りたい」「保障を画ながら老後資金も貯めたい」といった人に向いています。逆に「保険料をできるだけ安く抑えたい」「できるだけ高利回りの貯蓄をしたい(ほかの金融商品や投資商品のほうが利回りが大きいです)」「死亡したときに保険金を残したい(満期後に死亡しても支払われません)」人には不向きといえるでしょう。
また「養老保険」が満期になると「医療特約」も終わってしまうため、医療の保障もつけておきたい人は単独で契約するか、「終身保険」に加入して特約をつけるのがよいでしょう。死亡保険金と同額の満期保険金の存在は、養老保険を貯蓄性に優れるものとしていることから、世間では「満期保険金に死亡保障がついているもの」という見方がされています。
また養老保険の解約返戻金は、定期保険や終身保険と比較してかなりの高額になり、これも貯蓄性に優れていることのひとつです。解約返戻金が比較的高額であるということは、これを老後の資金や、緊急時の資金などに幅広く利用することができることになります。
また養老保険の保険料は高額ですが、保険料の払込みができなくなった場合、保険料の払込を中止して保険を継続することのできる「払済保険」というものもあります。払済保険とは、保険の種類や保険期間を変更せずに、保険料の払込みを中止し、解約返戻金をそれ以降の保険期間にあてるというものです。それ以後の保険料の払込みは不要ですが、その期間についても新たな死亡保険金や満期保険金は支払われます。(ただ以前よりも保険金額は減額となります)